Buildersn Colective Brace
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                                                                コラム   




引かないで
 

ブレイスの事務所の秘密について。
事務所本来の機能としては、電話、パソコン、ファックス、プリンター、それに多くの作業用道具も収納でき、打ち合わせのスペースもあり、トイレ、水道、ガス完備で駐車スペースも充分あり、満足しています。
おまけに田舎ではありますが、インターネット環境はCATV回線の常時接続でとても快適です。
事務所の中から外に目をやれば北には八ヶ岳と南には甲斐駒等南アルプスが一望でき、季節の移り変わりを感じながら仕事が出来る恵まれた環境です。
問題は・・・・・・・・・?
建物自体は建築後20年以上たっている元飲食店です。
実は、ある呪縛によって事務所は大きく変わらないまま何年もたちました。
それは、ブレイスで建築されたお客様がたまに事務所に遊びに来られるとその多くの方が「事務所はこのままでいいのよ。無駄な経費はかけていないってわかりやすいから」っておっしゃいます。
そうか、このままでいいかあ。
ところが、初めておみえになる方に「雑然とした事務所ですが・・・・」 とご案内すると事務所に入った瞬間一瞬引いてしまう方がいらっしゃいます。
本当に雑然としているんだと・・・・・・
私共は建築業ですので、もっと綺麗に内装をやり直そうかな?と思うときがありますが、あえてこのままを。

だから事務所に入るときに引かないで・・・。

                           ブレイス事務所 

                  入り口を入るとカタログやサンプルがびっしりの棚が見えます。



夢の新製品?
 
毎年春になると、住宅関係の機器メーカーは新製品を発表して新しいカタログを販売店や工務店に配布します。
当事務所でもカタログの入れ替えが頻繁に行われます。
なるべく使用頻度の少ないものは頂戴しないようにしているのですが、それでもかなりの量のカタログが入れ替わります。

カタログを見ていて思うのは、各社大差ないのでは?とか去年とどこが違うの?ということもあります。

目に見えて手に触れる商品については、お好みの色やデザインで選択すればいいのですが、機能やランニングコストに関わる商品の選択は頭を悩まします。
今年施工する工事分で、床暖房システムについて比較検討する機会がありました。
床暖房は熱源の違い、大きく分けると灯油のボイラーを用いた温水式の商品と電気を熱源とする商品とになります。
積極的に調べてみるとメーカーも沢山あり、方式の違いによる多くの商品があります。
決めるにあたって各社それぞれのカタログや営業マンの説明等を聞きながら検討するのですが、素直に聞いているとどれもいいことだらけで夢の新商品ばかりで、どれを採用したらよいのかすごく困ります。
実際の商品を同じ環境で比べることは不可能に近いので資料で比べるしかありません。
最後は、お客さんに「どれにします?」と・・・・・
何故って夢の新商品を使うのはお客さんだから・・・・・




勉強 

家に関する情報は雑誌、テレビ、インターネット上でも、個人では到底全てチェックしきれない大量の情報が出ています。こんなたいへんありがたい情報があっても本当に自分にピッタリと当てはまるものはほんの1握りでしかないと思います。
あふれる情報の中であれもいい、これもいい、となって、情報の洪水の中で溺れそうになる人がいます。
大切なのは自分はどのような家がほしいのか?という点をじっくりと考えて整理してください。
このポイントを掴んだ人は情報の取捨選択がとても楽になります。
では、それを建築屋さんや設計士さんにどのように伝えるかですが、単純に各種雑誌の切り抜きをかき集めたものを部分、部分で示していくだけで充分に伝わります。「この写真の窓に、こっちの写真の壁と、次の写真の色使いで、この写真の雰囲気も好きです。外はこんな写真の感じが好きです」とかで。
家を建てる人は事前に自分で色々勉強して欲しい物は何かを考えておかないと、たまたま訪問した所の営業マンの網にかかってしまい家は建ってしまいます。でも、考えてないから不満もないかも?
勉強ついでに、勉強しまっせとは、関西で値引きをしますという意味で使われていると思います。
建物を建てるのはかなりの金額が必要になります。
おそらく一般的に多くの人が生涯で一番か二番目の大きな買い物になるのでは思います。
そこでこちらも勉強しまっせと発する機会が多くなります。
勉強、勉強!




家造りの 最大公約数

ほとんどが注文建築だったので同じ家は全くありません.
考えてみると住む人それぞれに考え方、生活の仕方、家族構成等が違うため同じになるわけがないのです。
が、しかし、現実には大手のメーカーが同じようなモデルを何百棟も販売して わたしの考えとは違う方法が世間的には住宅を手に入れる一般的な方法になっている様です。

これは工務店などによる品質のばらつきがあったり、工期や工費の曖昧な部分等が建築主に嫌われより安心できる住宅メーカーに流れが変わっていきました。
この部分は私含め建築に携わる人間の反省すべき点だと思います。




子供部屋が家中の一番いいところにあってよいのか?

人それぞれとは思いますがお客さんと間取りの打ち合わせをしている際、子供部屋が日当たりのよい一番よい場所に陣取る事がよくあります。
意見を求められた場合は大抵、子供部屋が南側にある必要はないと思うと答えます。
日当たりのよい時間に子供が部屋にいるということがどういうことか? 居心地よくこもる部屋があるということはどういうことか? 最近の少年犯罪等を見ていると 家で家族がいかに自然にコミュニケーションが取れるかを真剣に考えます。

風水的には、北側に子供部屋があると美術力がUPすると言う話です。